鍼灸院を受診される方、その目的として腰痛がもっとも多いです。何気ない動作が原因の腰痛から、疲労が溜まっての原因の状態まで、筋膜性腰痛、筋肉疲労痛、神経痛等大雑把ですが、この3パターンに分けられます。
2023年1月初旬に来院された70代女性は、家業の農業とお節料理準備のため台所に立つ時間長く、右の大腿部、下腿部外側に神経痛独特の鈍い痛みを訴えて来院されました。この女性の場合は筋肉疲労から神経痛へ移行してしまったようです。また腰部疲労が蓄積されると、柔軟性の低下で筋肉を覆う筋膜が動作時に鋭い「キリッ」と痛みの出現する筋膜性腰痛を起こすけケースもあります。
こちらの女性から施術中「右利きだから足も右足に余計に体重かかり痛み起こった」とのご質問がありました。返答は可能性はありますが、腰痛の臨床報告として上肢の利き腕と下肢の痛みの繋がりで明確な立証は西洋医学整形外科分野でもされていないことを説明しました。
神経痛は脊椎から坐骨神経が分岐するところで、椎間板中の髄核が傷んで神経を圧迫してしまうこと原因なので理論的に片側の左側か右側のどちらかに痛みを伴うしびれや筋肉に力が入れられないといった症状が発生します。筋膜性腰痛も何かのはずみ、体を捻った、何でもないような動作、軽い物を持ち上げたことでも起こります。当院での鍼灸腰痛施術は患者様の体に蓄積されてしまった疲労をまず軽減して、次に訴えられる痛み改善の手当てをさせて頂いています。腰の神経痛、筋膜性腰痛、ぎっくり腰に当院では「運動鍼」用います。
