年始ご挨拶
令和6年が始まりです。本年も当院ブログにおいて鍼灸東洋医学を身近に感じて頂けるように施術例を交えて解説させて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。
昨年のお話
令和5年12月、女性お二人のお客様施術でのお話です。お一人は首の痛みが3日前からある。夜も眠れず、左右上下動かすのが辛い。整形外科受診したが一向に良くない。明日からお仕事が忙しくなんとかしてほしい。
もうひと方は、以前頸が原因の小後頭神経痛で当院で約ひと月かかり治されました。今回はこめかみから少し上の部分が痛い。以前のような神経痛になったら怖いと来院いただきました。
鍼灸の見立て
鍼灸東洋医学は、手首の脈の強弱。おへそ周りの圧を加えた時の硬さ柔らかさ。舌の形。これら見立てから今の不調に至った経過を読み解くことできます。読み解き知り得た情報から改善してあげる五臓(肝、心、脾、肺、腎)が判断できます。そうなるとツボが必然的に選べます。
施術内容
首が痛むお客様の見立ては、過労が一番の原因です。それに加え体の必要とする水分を超えて摂取したために体のエネルギーである「血」が首周りで停滞し痛みが発生。原因が判断できたので膝から下、肘から先のツボを用いて治療終える頃には痛み軽減しました。
もうひと方、こめかみ周りの痛むお客様は、手首の脈とお腹の圧情報から、カロリー高いもの食べすぎが因で胃腸に負担がかかったのが原因。こめかみ部分の「頭維」(ズイイと読みます)というツボ周囲で気血停滞が起こってしまって痛みとなった。施術は痛みとなった気血停滞を改善するため、主に膝から下のツボを用いました。楽になられるとともに、神経痛の心配ないことも分かり安心して帰宅されました。
ツボの位置
施術後、このお二人が発せられたお言葉は、「私、まだ痛い首に鍼してもらっていない」、「痛いところに鍼してもらっていない」要はちゃんと治療をしてもらっていないというものでした。施術者の私は、「脚、腕のツボに鍼をして治っているでしょう」の対応には、なかなかご納得いかない様子でした。ちゃんと説明してお分かりいただけました。
ツボの位置が痛み等の不快状態ある場所にあるとは限りません。