当院の小児鍼施術の進め方を「かん虫」が出ているから連れて来られた4歳の子供さんを例に取って動態チェック(入室から帰られるまでの動き、お母さんの接し方などを見させていただきます)。体表観察(皮膚、骨格、青筋がどこかに現れていないかなど見させていただきます)と分けて説明していきます。
来られるなり、こちらが着けている白衣を見て騒ぎ始めました。(病院などで注射で痛い目を経験しているのでよくある反応です)そこで施術に用いるバネ式で押さえると丸い鍼先が引っ込む子供専用の鍼を子供さんに手に取らせて「この鍼でチクチクするよ」と当ててみると、痛みや怖さがないことがわかったのか、落ち着き、興味を持ったのか小児鍼で遊び始めました。
動態チェック
上記子供さんは直接触らせる。ちゃんと説明する。そうする事で今まで抱いていた不安が怖い事ではないんだと分かる事で落ち着いてくれる。この子供さんは、さほどかん虫は強くない。中には連れて来られて帰るまでキーキー泣き続ける子供さんもあります。このような子供さんがかん虫が出ている、強いと言う事です。「ハイパーペアレンツ」過干渉の子育てとも今は言われていますが、子供の言いなりになってしまう(アイスが好きだからついつい与えすぎる)、ネット情報で良かれと思うことを押し付けてしまう(絵本が良いからと100冊以上を買い与えた)。(・・・・)カッコ内は実際に当院でお話し伺った内容です。
親御さんが一生懸命過ぎて過干渉となり、そのことが子供さんへのかん虫という反応で見受けられることままあります。
体表観察
大人でも子供さんでも内臓の調子が体表面で読み取れるものがあります。例えば、お腹を触るとザラザラ感がある。お腹の立毛筋が緊張して毛穴を閉じていることが原因です。何で起こるかは、冷たい飲み物やアイスで胃腸を冷やしてしまった。その上クーラーで外部から冷えが体に侵入することを阻止して体を守るため毛穴を閉じるため立毛筋緊張させます。
ひじ、膝裏、耳の後ろが荒れて乾燥していないか見させていただきます。この反応あると気管支喘息、アトピー性皮膚炎がこれから起こること考えられます。
小児鍼の効果
鍼灸はツボへの刺激です。当然ですがツボは患者さんご本人の体表に散在してあります。
ご自分の治癒力をツボを用いて活性化させることで体質的に弱いところを改善していくことができます。
小児鍼はYoutubuで分かりやすく説明しています。「こちらから」お時間ある時にご覧ください。
小児鍼は生後半年から10歳位までのお子様が対象です。食に関し野菜の好き嫌いを改善できればと「紙芝居」仕立てで作っています。よかったらご視聴ください。「紙芝居」をクリック下さい。
