発現
今回は認知症についてお話しします。高齢者に認知症が発現する要因として入院や寝込んでしまうことが挙げられます。転倒、持病の悪化、うっかり油断で体調を壊す。転倒による大腿骨の骨頭骨折では約2ヶ月の入院を必要とします。
また血糖値が高い方、心臓等に持病お持ちの方などは循環障害で各臓器に負担をかけてしまいます。そこにプラスして季節の変わり目についつい夜遅くまで起きていて体を冷やす。体調を乱し風邪に罹ってしまうことで持病の悪化で専門医のお世話になることもあるかと思います。
ただの風邪と考えていたら・・・。
なんだ、ただの風邪だから大丈夫だよ。これが高齢の方だと違うんです。体力、活力が低下して数日寝込んでしまう。すると場合によっては、昨日まではできていた事、立ち上がる時の足に、腰に力が入りにくい、どうやって今まで階段登っていたのか足がついてこない。料理では今まで持てていたはずの鍋を重く感じ持てない。これらの事柄は、「今私どうなってしまっているの」という不安、恐怖を生じさせます。
ストレスが大敵
ご自分の自信喪失へつながります。これからどうなってしまうのか、私、歩けなくなる?自分の事がもう自分でできなくなるの?といった強いストレスとなってご自分の心に大きな負担をかけてしまいます。そして認知機能にも負の影響を与えてしまいます。
鍼灸で対策
このような状態の時に鍼灸がお役に立てます。このケースでの体調不調を東洋医学で判別すると、最初に脾という蔵が弱り血というエネルギーを生産できなくなり筋力低下が起こります。その血をもらって働く肝という蔵もバランスを壊し肝は働きとして感情をコントロールしていますからさまざまな不安を生じさせます。
中浦鍼灸院では、鍼、灸を処置して体力、気力の改善を行います。ちょっとした油断で生じる不調も高齢の方には影響します。認知症への移行を防ぐためにも治りにくい風邪、体調がなんだかすっきりしないと言ったいつもと違う状況に鍼灸をお役立てください。認知症施術に関しては「こちら」をご参考に。