楽しい
石破総理、施政方針演説の中に「楽しい日本」を目指す。如何様にも取れる意味合いの表現です。総理は冒頭に「国民一人一人が自己実現を図っていける」と、その意味合いを示してくれています。楽しい、悲しい、腹立たしい、恐ろしい、恥ずかしいなど遭遇する場面、状態で人は感情を抱きます。この感情の度合いによる精神状態、身体状況がストレスとして心身に現れてくる。これが自律神経の乱れ症状です。「楽しい」この感情は嬉しさ、喜び、満たされた状況を連想させてくれて良いものです。ただ楽しさが度を超す。ハッピータイムが持続しすぎると「気に緩み生じる」と考えるのが何事も「ほどほど中庸が良い」とする東洋思想です。
感情と東洋医学
東洋医学で「楽しい」の感情は、生きるための資源、エネルギーとなると考えています。この感情をコントロールするのが「心の蔵」です。楽しいと体は動きやすく、言動も前向き、軽やかとなります。良いことです。「気」「血」の巡りも良くなり体の代謝活動、免疫活動も盛んとなります。気持ちのよい興奮状況です。興奮は行きすぎる又は継続しすぎると期待となり、行動や言動が自分本位となってしまいやすくなります。その結果、相手への配慮や相手の踏み込まれたくはない領域までついつい侵してしまう場合が生じやすくなります。
「心の臓」働き
そうならないように、程よい所でペースを落ち着かせたり、冷静に自分を見つめ直させてくれる、これが「心の臓」の働き。清熱作用です。感情の興奮と、継続状態からくる心身へのストレス状態を見立てる。身体へ影響(不眠、朝早く目が覚める、焦ってしまう等)が出ている場合には、ご自分の修復力を体表に散在するツボを用い施術してストレス影響からのダメージの改善を行う、これが鍼灸施術の特長です。
