東洋医学の「気」
東洋医学鍼灸は、お身体の不調改善に「気」の巡りをよくしていくことを大切にしています。「気」の循環が改善されると関節周りの筋肉や筋の強張りが軽減され動きやすくなります。メンタル面では頭の整理がついて不安、焦りといったストレスが軽減されます。
では、この「気」の正体はなんなんでしょうか?視覚で捉えることはできません。血液検査や最先端の医療技術を用いても数値化や視覚化はできません。見えないのだけれど、あるんです。「気」というパワー。
「気」の働き
「気」=パワーです。「気」は鍛えることでパワー発動する持続時間を長く、大きくすることができます。鍛えるとは、負荷をかけたきついウエイトトレーニング、これも鍛錬です。日々の生活活動も立派なトレーニングです。通勤や通学、買い物等で歩く、自転車を漕ぐ、これら立派な筋力トレーニングです。そして「会社、学校に行かなきゃならない。夕食の材料を揃えないといけない」という、各自が置かれた役割分担、これら活動も「気のパワー」が働いています。心と体が健康な時には行動時(会社、学校に行く。家事をこなす等)に「気のパワー」を感じられることはありません。なぜなら自分がしないといけない事として行動しているからです。
「気」のパワーが落ちると
「気のパワー」が大切だと感じられるのは不調の時です。気が滅入る、体が痛む、だるい。病名で示すと神経症、軽度のうつ状態に陥った時です。日頃出来ていた事、通勤、通学、外出が億劫になってしまう。または全く出来なくなってしまいます。学生さんだと登校拒否、サラリーマンの方だと出社困難、体の痛みとして腰の痛み、継続する首の痛み等を示す場合もあります。上記に「気とは鍛えることでその力を強くすることができます」と書きました。「気のパワー」が落ち込んだ状態ではトレーニング等の行動を起こす発想自体生じません。
「気のパワー」改善に東洋医学鍼灸は「ツボ」を刺激します。最初の処置は「気」の巡りをよくしてご自分の心と体に疲労が蓄積していることを自覚していただく、今は休息が必要なんだと気がついていただく。次に東洋医学鍼灸の見立てから五臓六腑のツボ施術を行います。軽度の神経過敏や気分の落ち込みの方であれば東洋医学の見立て鍼灸処置でだんだんと改善します。改善していることはご本人が一番敏感に感じ取れます。
「気」の循環をわるくして起こす体のだるさ、メンタル面での行動力の低下等は誰しもが経験する可能性があります。科学的検査で異常が捉えられず、お体に不安を感じられている方は東洋医学鍼灸が改善のお手伝いできる場合あります。
是非ご相談ください。下の写真、路地ものの野菜、これから強い風、寒さ等に耐えて大きくなります。こうしたものに「気」があると東洋医学は考えます。